「世界のニュースから」第1号 ~言葉の壁に奮闘するある警察官の活動~

「世界のニュースから」第1号 ~言葉の壁に奮闘するある警察官の活動~

~このコーナーでは言葉や文化の違いをテーマとして世界で起こっている興味深いニュース 記事をピックアップしていきます。~

ニューヨーク州サフォーク郡の全人口のうち13%はスペイン語が母国語

今回はアメリカニューヨーク州サフォーク郡で言葉の壁に奮闘するある警察官の活動をご紹介します。日本でも地域に根付く外国人コミュニティ が増えてきていますので参考になるのではないでしょうか。

アメリカニューヨーク州東部に位置するサフォーク郡は約150万人の人口のうち13%がスペイン語を母国語としています。
サフォーク郡警察で34年勤め四つ星のベテラン警察官であるスチュアート・キャメロンは、警察の存在が地域の中で、特に13%を占めるスペイン語圏のコミュニティから敬遠され怖い存在となっていることに心を痛め、自らスペイン語を習い彼らとの交流を深めるよう努めました。彼の努力はスペイン語圏の人々が集まるローマカトリック教会の日曜礼拝でスペイン語で語りかけ警察が地域の安全を守り住民の助けになることをユーモアを交えながら話し大きな喝采を浴びたことで小さくても確実な一歩を踏み出す成果を上げました。

教会の牧師であるRev. Stanislaw Wadowskiはこのように言って彼を称えました。
“People just need to be affirmed that police are friendly to us, they are here to help us,” said Wadowski. “I’m grateful for that presence and giving us a sense of security.”

また、サフォーク郡警察では言葉の壁対策として警察官に通訳機能の付いたタブレットを持たせ英語を母国語としないコミュニティとより良い関係を持つよう努めています。アメリカ合衆国司法省も推奨されるべき言語対策プランとしてレポートに上げています。
【Newsdayより】

記事原文は下記をご覧ください。
Suffolk police chief Cameron learns to speak Spanish, shows off new skills
https://www.newsday.com/long-island/suffolk/suffolk-police-spanish-chiefcommunity-1.26198641

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