通訳品質評議会について
通訳品質評議会設立にあたって
日本における通訳の市場は、まず戦後の復興のなかで国際社会に日本が復帰する過程での国際会議や国家間交渉での通訳というものが必要とされ、また経済成長のなかで法人対象のビジネス通訳の需要が増し、50年余の歳月のなかでその基盤の整備が進んできました。
一方市民サービスとしての行政や学校、病院や警察などのいわゆる「コミュニティ通訳」の基盤は残念ながら多くをボランティアに頼りまだまだ脆弱な状況です。昨年の統計では在留外国人の人数は273万余、訪日外国人は昨年は3000万人を突破しました。年々その数は増加しており、生産労働人口が減少している日本の将来を鑑みても増加傾向は変わらないと多くの専門家が指摘しています。この現状において、市民サービスとしての通訳サービスは国際社会の一員としての日本に必須の社会インフラであると言っても過言ではありません。
当評議会はこの社会インフラを整備することを目的として設立されました。日本が正しく世界から評価され、多文化共生社会のリーダーを目指す基盤の一助となることが、ひいては国連で採択されたSDGs(持続可能な開発目標)につながると信じています。勿論単独の組織だけで出来ることは少ないと自覚していますので、趣旨に賛同していただけるあらゆる組織と連携し、また会員のお力を借りて進めて参りたいと思いますのでどうぞご支援ご鞭撻をいただきたくよろしくお願いいたします。
2017年10月
社団概要
【社名】 一般社団法人通訳品質評議会 (Council for Interpreter’s Quality and Competence: CIQC)
【理事長】 吉川 健一
【理事】 藤井 ゆき子
山田 紀子
井佐原 均
【監事】 竹谷 一貴
【所在地】 〒160-0022 東京都新宿区新宿四丁目3番17号 FORECAST新宿SOUTH 4F
【連絡先】 TEL:03-6273-1475(受付時間:平日10:00~17:00)
【設立】 2017年10月13日
役員紹介
理事長 吉川 健一
株式会社BRIDGE MULTILINGUAL SOLUTIONS 代表取締役社長
明治大学商学部卒業。商社在職中に世界各国との貿易に従事した経験を活かし、日本に滞在する外国人のサポートについて積極的に日本に普及させる活動に参画。2010年株式会社ブリックス設立に参画し、2014年6月より同社代表取締役社長に就任。
理事 藤井 ゆき子
慶応義塾大学法学部卒業。日本外国語専門学校(旧通訳ガイド養成所)にて広報室長として勤務した後、1987年株式会社サイマル・インターナショナルにて通訳コーディネータとして勤務、2012年11月に同社代表取締役就任。2017年4月に退任後、業界30年の経験を生かしフリーランスでコミュニケーションサービスのアドバイザーとして活動。
理事 山田 紀子
PJL株式会社 代表取締役
東京外国語大学外国語学部卒業。同社は日本とロシアの事業に関するコンサルティング会社。ロシアの患者の日本の医療機関への受入れコーディネートを2005年より行っている実績と、2013年にロシア極東に設立した医療機関経営の実績から、医療に関する現場における通訳経験及び通訳コーディネート経験が多い。東京外国語大学オープンアカデミー医療外国語講座プロジェクトコーディネータ兼ロシア語講師。
理事 井佐原 均
追手門学院大学 心理学部心理学科 教授
国立大学法人豊橋技術科学大学 IT活用センター 特命教授
京都大学大学院工学研究科修士課程修了。通商産業省工業技術院電子技術総合研究所、郵政省通信総合研究所、独立行政法人情報通信研究機構を経て2021年より現職。
アジア太平洋機械翻訳協会会長、機械翻訳国際連盟会長、
アジア自然言語処理連盟 Secretary General などを歴任。
監事 竹谷 一貴
竹谷税理士事務所 所長 税理士
明治大学経営学部卒業。平成13年8月に新宿区神楽坂にて開業。同事務所に社会保険労務士事務所を併設し、中小企業の税務、労務のワンストップをモットーに奮闘中。
組織について
2021年4月1日現在
評議会沿革
10.13.2017
一般社団法人 通訳品質評議会 設立
理事3社にて一般社団法人通訳品質評議会が設立されました。
理事長には株式会社ブリックス代表取締役社長 吉川健一が就任いたしました。