2025年度 一般通訳検定(上級)実施予定日のご案内
平素より当評議会が開催する一般通訳検定試験へのご理解とご協力を賜り誠にありがとうございます。
2025年度の開催日が決まりましたので、ご案内いたします。
一次:2025年9月13日(土)午前中
二次:2025年10月実施予定
※一次試験終了後、2週間以内を目途に1級認定候補対象者のみにご案内します。
お知らせのない受験者は二次試験の受験はありません。
※なお、諸事情により日時が変更になる可能性がございます。予めご了承ください。
一般通訳検定(上級)についてのご案内
実施級位
1級(医療通訳上級)、2級(医療通訳中級)、3級(医療通訳初級)
受験対象言語
日本語⇄英語 日本語⇄中国語(北京語)
試験方式
一次試験:IBT試験(オンライン試験)となります。
インターネット等の環境が整えば、どこからでも受験可能です。(受験に必要な環境は以下ご案内いたします)
二次試験:対象者のみに別途ご連絡します。
必要な受験環境
使用機器
①PC/タブレット端末:デスクトップまたはノートパソコンを推奨
タブレット利用の場合、実技試験はAndroid端末のみ利用可能です。
-OS : Windows 10以降推奨
-ブラウザー:最新版Google Chrome推奨
-デュアルモニター(デュアルディスプレイ):使用禁止
(注)Android端末のデスクトップまたはノートパソコンをお持ちでない場合、事務局までご相談ください。
②カメラ:PC内蔵(Built-in)または外部に取り付けるタイプを使用
不正防止のため、試験中は受験者の顔と周りの環境を常時録画しています。
③ヘッドセット、イヤホン
実際にヒヤリングと吹込みを行う実技試験があるため、必ずマイク付きのヘッドセットかイヤホンを利用してください。なお、ヘッドセットは事前に必ずウェブ会議アプリやパソコン内蔵のカメラなどで音声の吹き込みが問題なく行われることをご確認のうえ、PCおよびウェブブラウザの出入力設定を事前にご確認ください。
受験環境
①受験エリア:明るく静かな個室で、必ず受験者が一人だけの時に受験すること
試験中は受験者の顔と周りの環境を常時録画しています。
インターネットカフェやレストラン等、プライベートを確保できない公共スペースでの受験は禁止です。
そのような場所での受験を検知した場合、不合格といたします。
なお、完全にプライバシーが確保された個室であっても、雑音が多く、受験者本人以外の存在が感知されたと判断した場合、事実と関係なく不合格といたします。再試験はできません。重々受験環境には気を付けて、受験してください。
②通信速度
音声を聞いて、吹き込みをする実技試験には安定した速度の速い通信環境の確立が必要です。
Wi-Fiではなく、LANケーブルを用いた環境を推奨します。
以下は最低通信速度と推奨通信速度です。
ダウンロードスピード(下り) 3Mbps 12Mbps
アップロードスピード(上り) 3Mbps 3Mbps
通信速度が低いと、音声が適切に流れない、音声を正しく吹き込めないなどといったトラブルが発生し、正しく採点ができないことがよくあります。安定した高い通信速度の確保をお願いします。
受験料
一次試験:12,000円/言語
二次試験:15,000円(対象者のみ)
※受験料は原則として返金いたしませんので予めご承知おきください
申込み期間
当評議会の基本方針についてご確認の上、こちらからお申込みください
•お申込み後、事務局より確認のメールをお送りいたします。万が一届かない場合には、必ずお問い合わせください。
•迷惑メール対策のため、ドメイン指定受信の設定をされている方は、「@interpreter-qc.org」からのメールを受信できるよう設定してください。
•ご入金の確認をもって、申込み受付完了となります。締切日までに受験料の納入がない場合、お申込みは無効となりますのでご留意ください。
結果発表
一次試験:二次試験対象者には一次試験終了後、2週間以内を目途に
その他は試験日から約1ヶ月後に結果を通知
二次試験:試験日から約1ヶ月後にEメールにて通知
実技試験内容(一次)
想定業務の現場を模したロールプレイ型の問題です。
パソコンで、対話形式の録音された音声を聞いて、通訳をポーズに解答として吹き込む形式です。
全5問で、難易度は初級から上級までの問題があり、正確性・忠実性・デリバリー等の観点から採点します。
実技試験内容(二次)
現場を想定したロールプレイ形式で実施します。
一次の実技試験(録音音声)では判定できない要素を中心に医療通訳として必要な要件を満たしているか総合的に判断します。
※一次試験で1級合格相当の判定者のみ、二次試験(面接形式)のご案内をします。
二次試験が不合格の場合は2級認定となりますが、2年間は一次免除で二次試験のみの受験で1級を受験することが可能です。
尚、2級・3級認定は一次試験の結果の判定となります。
筆記試験範囲
テーマ | 項目 |
基本知識 | 1.日本に暮らす外国人の現状 |
2.日本における外国人医療の現状 | |
3.外国人の在留資格とビザ | |
4.通訳理論 | |
5.情報収集方法 | |
医療通訳倫理 | 6.患者の権利・医療倫理 |
7.医療通訳者の役割 | |
8.医療通訳者の行動規範 | |
異文化理解とコミュニケーション | 9.異文化コミュニケーションの基本的な知識 |
10.患者との接し方、患者・医療従事者間の関係とコミュニケーション | |
11.健康や医療、コミュニケーションに関する文化的・社会的違い | |
12.医療通訳者の文化仲介(留意点) | |
専門知識 | 13.日本の医療制度の特徴と社会保障制度 |
14.医学概論(身体の仕組みと主な役割) | |
15.基本的な疾患の分類の基礎知識 | |
16.検査・治療や薬に関する基礎知識 | |
17.医療通訳者の自己管理 |
一次試験合否判定基準
筆記試験・実技試験それぞれの合格基準を満たしていることが条件となります。
どちらか一方が満たしていない場合は満たしている級での認定になります。
1級(医療通訳上級)
筆記試験:全100問80点以上
実技試験:全5問80点以上
2級(医療通訳中級)
筆記試験:全100問65点以上
実技試験:初級・中級レベル対象問題80点以上
3級(医療通訳初級)
筆記試験:全100問50点以上
実技試験:初級レベル対象問題80点以上
説明会の開催について
上級試験の詳細な説明については、こちらから、アクセスをしてください。(「こちら」をクリックすると、動画に遷移します)
参考図書
- 厚生労働省による医療通訳関連資料
- 「コミュニティ通訳」水野真木子・内藤稔 みすず書房(2018年)
- 「コミュニティ通訳」サンドラ・ヘイル 文理閣(2014年)
- ISO21998:2020 “Interpreting services-Healthcare interpreting-Requirement and recommendations”
- 厚生労働省・法務省・観光庁等から公表されている「在留外国人」「訪日外国人」「在留資格」に関する最新統計資料及びプレスリリース
合格者への特典について
上級合格者はライセンス登録をすることで以下の特典を得ることができます。
ライセンス有効期間 | 登録料(税込) | 特典 |
3年 | 3年一括払いの場合: 49,500円 毎年分割払いの場合: 17,600円 |
1) ライセンス認定オープンバッジ(医療通訳・司法通訳) 2) 通訳賠償責任保険(別紙プランA) 3) 社団主催セミナー受講料無料 4) 社団主催研修受講料10%割引 5) 一般通訳検定試験受験料割引10% |
ご案内 ~一般社団法人国際臨床医学会について~
当評議会の一般通訳検定 上級の医療通訳試験は、一般社団法人国際臨床医学会の定める基準に適合する試験であり、
一般通訳検定試験 上級【医療】に合格した場合、一般社団法人国際臨床医学会の「医療通訳試験合格者認定」に申請することができます。
なお、申請にあたっては試験合格以外にも必要な要件がありますので以下のサイトをご確認ください。
http://kokusairinshouigaku.jp/activities/authentication/m-interpreter/auth/auth02.html