第5回一般通訳検定 上級(医療通訳) 英語および中国語(北京語)の一次試験を2023年10月29日(日)に実施いたします。
一般通訳検定試験上級【医療】第5回受験要項
実施級位
一般通訳検定 上級(医療通訳) 英語・中国語(北京語)
対象級 :1級(医療通訳上級)、2級(医療通訳中級)、3級(医療通訳初級)
対象言語
日本語⇄英語 日本語⇄中国語(北京語)
受験資格
- 一般通訳検定4級認定者
- 医療機関内での通訳経験を2年以上有する者
- 高等教育機関および医療通訳養成機関の医療通訳コース等の受講修了者
- 通訳専門スクールの通訳コース上級修了者
- 国内外の高等教育機関においての通訳関連学位取得者
試験実施日
一次試験:2023年10月29日(日)
※お申し込み完了後に確定試験時間を個別にご連絡します。
二次試験:2023年12月上旬予定
※一次試験終了後、2週間以内を目途に1級認定候補対象者のみにご案内します。
お知らせのない受験者は二次試験の受験はありません。
試験方式
一次試験:今回よりIBT試験(オンライン試験)となります。
インターネット等の環境が整えば、どこからでも受験可能です。(受験に必要な環境は以下ご案内いたします)
二次試験:対象者のみに別途ご連絡します。
IBT試験(オンライン試験)に必要な受験環境
使用機器
①PC/タブレット端末:デスクトップまたはノートパソコンを推奨(Mac不可)
タブレット利用の場合、筆記試験はAndroid端末/iPadも利用可ですが、実技試験はAndroid端末のみ利用可能です。
-OS : Windows 10以降推奨
-ブラウザー:最新版Google Chrome推奨
-デュアルモニター(デュアルディスプレイ):使用禁止
②カメラ:PC内蔵(Built-in)または外部に取り付けるタイプを使用
不正防止のため、試験中は受験者の顔と周りの環境を常時録画しています。
③ヘッドセット、イヤホン
実際にヒヤリングと吹込みを行う実技試験があるため、必ずマイク付きのヘッドセットかイヤホンを利用してください。
受験環境
①受験エリア:明るく静かな個室で、必ず受験者が一人だけの時に受験すること
試験中は受験者の顔と周りの環境を常時録画しています。
インターネットカフェやレストラン等、プライベートを確保できない公共スペースでの受験は禁止です。
そのような場所での受験を検知した場合、不合格といたします。
なお、完全にプライバシーが確保された個室であっても、雑音が多く、受験者本人以外の存在が感知されたと判断した場合、事実と関係なく不合格といたします。再試験はできません。重々受験環境には気を付けて、受験してください。
②通信速度
音声を聞いて、吹き込みをする実技試験には安定した速度の速い通信環境の確立が必要です。
Wi-Fiではなく、LANケーブルを用いた環境を推奨します。
以下は最低通信速度と推奨通信速度です。
ダウンロードスピード(下り) 3Mbps 12Mbps
アップロードスピード(上り) 3Mbps 3Mbps
通信速度が低いと、音声が適切に流れない、音声を正しく吹き込めないなどといったトラブルが発生し、正しく採点ができないことがよくあります。安定した高い通信速度の確保をお願いします。
試験内容
一次試験:筆記試験60分/通訳実技試験(録音方式)60分
二次試験:面接形式・ロールプレイ 30分
受験料
一次試験:12,000円/言語
二次試験:15,000円(対象者のみ)
申込み期間
2023年8月上旬〜10月22日
お申込確認後、事務局から受験資格を確認します。
その後、受験料振込のご連絡をいたします。受験票は、受験料のご入金確認後に送付いたします。
結果発表
一次試験:二次試験対象者には一次試験終了後、2週間以内を目途に
その他は試験日から約1ヶ月後に結果を通知
二次試験:試験日から約1ヶ月後にEメールにて通知
合格者の付与する称号と合格証の交付について
合格者には本年度からオープンバッジ(デジタル証明書)を発行します。有効期間は3年です。
合格者には各種特典のあるライセンス登録をお勧めします。
ライセンス登録の主な特典:医療通訳保険。次回受験料割引、セミナー参加費無料。
資格(級)の有効期限
3年(更新時は書類審査を行います。)
認定級ごとの目標
1級(医療通訳上級):
想定される可能業務に必要な専門知識を有し、正確で取りこぼしのない逐次通訳ができる。
具体的可能業務は医療機関内での診察・診断、治療計画説明、治療前後説明の通訳。
2級(医療通訳中級):
想定可能業務に必要な専門知識を有し、正確な逐次通訳ができる。
具体的可能業務は医療機関内での問診票記入、人間ドック等検査の通訳。
3級(医療通訳初級):
想定業務に必要な専門知識を有し、意思疎通に問題のないレベルの逐次通訳ができる。
具体的想定業務は医療機関内での事務手続き、案内等の通訳。
試験範囲
筆記試験範囲:
テーマ | 項目 |
基本知識 | 1.日本に暮らす外国人の現状 |
2.日本における外国人医療の現状 | |
3.外国人の在留資格とビザ | |
4.通訳理論 | |
5.情報収集方法 | |
医療通訳倫理 | 6.患者の権利・医療倫理 |
7.医療通訳者の役割 | |
8.医療通訳者の行動規範 | |
異文化理解とコミュニケーション | 9.異文化コミュニケーションの基本的な知識 |
10.患者との接し方、患者・医療従事者間の関係とコミュニケーション | |
11.健康や医療、コミュニケーションに関する文化的・社会的違い | |
12.医療通訳者の文化仲介(留意点) | |
専門知識 | 13.日本の医療制度の特徴と社会保障制度 |
14.医学概論(身体の仕組みと主な役割) | |
15.基本的な疾患の分類の基礎知識 | |
16.検査・治療や薬に関する基礎知識 | |
17.医療通訳者の自己管理 |
一次実技試験内容
一次実技試験内容:想定業務の現場を模したロールプレイ型の問題
パソコンで、対話形式の録音された音声を聞いて、逐次通訳をしてをポーズに解答として吹き込む形式です。
全5問で、難易度は初級から上級までの問題があり正確性・忠実性・デリバリー等の観点から採点します。
一次試験合否判定基準
筆記試験・実技試験それぞれの合格基準を満たしていることが条件となります。
どちらか一方が満たしていない場合は満たしている級での認定になります。
1級(医療通訳上級)
筆記試験:全100問80点以上
実技試験:全5問80点以上
2級(医療通訳中級)
筆記試験:全100問65点以上
実技試験:初級・中級レベル対象問題80点以上
3級(医療通訳初級)
筆記試験:全100問50点以上
実技試験:初級レベル対象問題80点以上
二次実技試験内容
現場を想定したロールプレイ形式で実施します。
一次の実技試験(録音音声)では判定できない要素を中心に医療通訳として必要な要件を満たしているか総合的に判断します。
※一次試験で1級合格相当の判定者のみ二次試験(面接形式)のご案内をします。
二次試験が不合格の場合は2級認定となりますが、2年間は一次免除で二次試験のみの受験で1級を受験することが可能です。
尚、2級・3級認定は一次試験の結果の判定となります。
参考図書
- 「コミュニティ通訳」水野真木子・内藤稔 みすず書房(2015年)
- 「外国人相談の基礎知識」杉澤経子・関聡介・阿部裕 松柏社(2015年)
- その他「多文化共生」に関する過去5年以内に出版された書籍
- 厚生労働省・法務省による一般公表されている最新統計資料
合格者への特典について
上級合格者はライセンス登録をすることで以下の特典を得ることができます。
ライセンス有効期間 | 登録料(税込) | 特典 |
3年 | 3年一括払いの場合: 49,500円 毎年分割払いの場合: 17,600円 |
1) ライセンス認定オープンバッジ(医療通訳・司法通訳) 2) 通訳賠償責任保険(別紙プランA) 3) 社団主催セミナー受講料無料 4) 社団主催研修受講料10%割引 5) 一般通訳検定試験受験料割引10% |
説明会の開催について
Youtubeにて公開いたします。ご希望の方はこちらよりお問い合わせください。
ご案内
当評議会の一般通訳検定 上級の医療通訳試験は、一般社団法人国際臨床医学会の定める基準に適合する数少ない試験であり、一般通訳検定試験 上級【医療】に合格した場合、一般社団法人国際臨床医学会の「医療通訳試験合格者認定」に申請することができます。
http://kokusairinshouigaku.jp/activities/authentication/m-interpreter/auth/auth02.html
申し込み方法
当社団基本方針についてご確認の上、以下申込みフォームからお申込みください。
•お申込み後、事務局より確認のメールをお送りいたします。万が一届かない場合には、必ずお問い合わせください。
•迷惑メール対策のため、ドメイン指定受信の設定をされている方は、「@interpreter-qc.org」からのメールを受信できるよう設定してください。
•ご入金の確認をもって、申込み受付完了となります。締切日まで受験料のお振込がない場合、お申込みは無効となりますのでご留意ください。