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Empathy in healthcare is finally making a comeback
今回は医療場面における”Empathy”=共感についての記事をご紹介します。
患者とのコミュニケーションにおいて”Empathy”=共感を持つということの重要性が再認識されています。「共感」というのは具体的にどのようなことを言うのでしょうか。同情という言葉もあり英語ではSympathyですね。両方とも相手のことを思いやる点では共通していますが、医療場面での専門的コミュニケーションにおいては「共感」(Empathy)という言葉、概念は医療従事者と患者間の互いを尊重する人間関係を形成するうえで大変重要な要素とされています。
同情(Sympathy)は例えば痛みや苦しみを伴う相手に対して気に病み「かわいそうに」とか「気の毒に」という思いを持つことですがこれはあくまでも自分が主体となっている感情です。
これに対して共感(Empathy)は相手の気持により入り込む、相手の立場だったらどうであろうかと考える感情です。Empathyという英語は比較的新しい言葉で1895年に初めて登場したそうですが、ドイツ語の「einfulung」(感情移入)という言葉からきていることからも相手側に立った感情という言葉の意味が伺えます。
記事原文からの抜粋ですが、医療現場におけるEmpatyについて以下のように述べられています。
It is defined as the ability to understand or appreciate another person’s feelings or experience (“expressive understanding”). In healthcare, it has come to capture the idea of practitioners taking time to understand the patient’s condition, showing they understand, then caring for them. Understanding, communicating and caring all pre-date the word “empathy”.
記事ではこうしたEmpathyについて様々な側面から考察されています。記事の最後で“The good physician treats the disease; the great physician treats the patient who has the disease.”という言葉が引用されているのも印象的です。
長文となりますが是非読んでみてください。
【The Conversationより】
記事原文は下記をご覧ください。
Empathy in healthcare is finally making a comeback
http://theconversation.com/empathy-in-healthcare-is-finally-making-a-comeback-113593